記事
25 min read
EOR vs. 法人設立|手頃なのはどちらか?
雇用主記録
グローバル採用

著者
Deel Team
最終更新日
17 4月, 2026

Table of Contents
EORと法人設立のコスト比較
初期費用
コンプライアンスの費用
管理費および運営費
柔軟性と拡張性
撤退費用
リスクマネジメント
継続的なグローバル給与管理の費用
法人かEORか:Deelならどちらも可能です
ポイント
- 法人設立には、立ち上げと管理の両方のコストが必要で、通常、Employer of Record(EOR)のサービスよりも多くかかります。EORを利用することで、組織は海外の従業員をより簡単、低コストかつ予測可能なコストで採用できます。
- Deelの法人設立の計算機を使用すると、希望する拠点と従業員数に基づいて、法人設立が最も費用対効果の高い方法なのかどうか判断できます。
- Deelを活用して、すべての法人を一元管理できます。法人を自社で所有する場合も、EORを利用する場合も、独立したコントラクターを雇用する場合も、Deelならすべて可能です。
グローバル展開は、エキサイティングなチャンスにつながる重要な節目となります。同時に、複雑な決断も必要となります。国際的な採用やチーム管理に関しては特にそうです。 多くのリーダーは次のようなジレンマを抱えます。多額の初期費用とランニングコストを費やして自社の海外法人を設立するべきか、シンプルでコストも明瞭なEmployer of Record(EOR)を活用するべきか。
Deelは、企業が法人設立にかかる費用を見誤ることで海外への展開がいかに難しくなるかを目の当たりにしてきました。規制やコンプライアンス、管理費用、そして費用がかさむ撤退プロセスはストレス、フラストレーション、後悔につながりかねません。 DeelはグローバルHR、給与計算、コンプライアンスの専門知識を有し、企業の皆様に戦略的で費用対効果の高いソリューションをご案内します。市場へのスムーズな参入や拡張を実現します。
この記事では、自社法人を設立するか、DeelなどのEORと提携するか、それぞれの費用面の影響について説明します。海外展開に関連して、リスクを軽減し、コンプライアンスにしっかりと準拠し、大幅なコスト削減につながる、より賢明な意思決定をサポートします。
免責事項: 本記事は情報提供のみを目的としており、法的または税務的アドバイスを構成するものではありません。行動を起こす前に、専門家に相談してください。
Deel Employer of Record
EORと法人設立のコスト比較
EORを利用して従業員を雇用する企業は、自社で海外法人を設立する必要がないため、海外法人設立費用を支払う必要がありません。一方、自社で海外法人を設立する場合、そのコストは設立する地域、従業員数、コンプライアンス要件などにより異なります。
以下は、英国に法人を設立する場合とEORを利用する場合の雇用主にかかるコスト(米ドル)の推定額です。
| コストの内容 | 最低 (法人) | 最高 (法人) | 最低 (EOR) | 最高 (EOR) |
|---|---|---|---|---|
| 設立のための拡張専門家 | $1,000 (¥150,000) | $3,000 (¥450,000) | $0 | $0 |
| 法務費用 | $0 | $0 | $0 | $0 |
| 法人設立のための法務顧問 | $1,000 (¥150,000) | $3,000 (¥450,000) | $0 | $0 |
| 書類作成 | $1,000 (¥150,000) | $3,000 (¥450,000) | $0 | $0 |
| 署名および公証 | $1,000 (¥150,000) | $3,000 (¥450,000) | $0 | $0 |
| 公印確認 | $1,000 (¥150,000) | $3,000 (¥450,000) | $0 | $0 |
| 宅配便 | $1,000 (¥150,000) | $3,000 (¥450,000) | $0 | $0 |
| 法人設立のための法的代理人 | $1,000 (¥150,000) | $3,000 (¥450,000) | $0 | $0 |
| 雇用契約 | $1,000 (¥150,000) | $3,000 (¥450,000) | $0 | $0 |
| 必要最低限の資本要件 | $1,000 (¥150,000) | $3,000 (¥450,000) | $0 | $0 |
| 会計士 | $1,000 (¥150,000) | $3,000 (¥450,000) | $0 | $0 |
| 保険の設定(調査、選択、契約書への署名) | $1,000 (¥150,000) | $3,000 (¥450,000) | $0 | $0 |
| 政府当局への雇用主としての登録 | $1,000 (¥150,000) | $3,000 (¥450,000) | $0 | $0 |
| VAT登録 | $1,000 (¥150,000) | $3,000 (¥450,000) | $0 | $0 |
| 銀行法人口座の開設(調査等) | $1,000 (¥150,000) | $3,000 (¥450,000) | $0 | $0 |
| 銀行口座への資本注入 | $1,000 (¥150,000) | $3,000 (¥450,000) | $0 | $0 |
| 従業員福利厚生制度の設立 | $1,000 (¥150,000) | $3,000 (¥450,000) | $0 | $0 |
| 実体構造に関するアドバイス | $1,000 (¥150,000) | $3,000 (¥450,000) | $0 | $0 |
| 法人住所の設定 | $1,000 (¥150,000) | $3,000 (¥450,000) | $0 | $0 |
| 税務構造に関するアドバイス | $3,000 (¥450,000) | $6,000 (¥900,000) | $0 | $0 |
| 法人設立の総コスト(初期費用) | $22,000 (¥3,300,000) | $63,000 (¥9,450,000) | $0 | $0 |
注意事項: これらのコストは、雇用主や従業員のニーズに応じて変動する可能性があります。例えば、従業員から雇用契約や労働法について質問があった場合、追加の法務費用が発生することがあります。
初期費用
海外法人の設立には相当な初期費用がかかります。これには、設立費用、登記費用、法務・会計・規制・事業拡大のために専門家を雇用する費用、最低資本要件を満たすことなどが含まれます。
間接的な費用には以下が含まれます。
- バーチャルオフィスまたは実際のオフィスの手配
- 法令関連、また書類の翻訳
- 公証
- 宅配便
- 知的財産権
- 秘書サービス
これらの要件は、どのようなチームにとっても費用面で大きなハードルとなりえます。スタートアップ企業や、予算に制限のある企業にとっては特にそうです。
EORサービスのコストはプロバイダーによって異なりますが、法人設立の費用がかからないため、初期費用は一般的に低く抑えられます。代わりに、EORのプラットフォームは通常、従業員1人あたりのサービス料金を請求します。事業構造や規制の要件によって変動する法人の管理費用に比べ、EORの料金は通常予測しやすくなります。
Deelを活用してどのようにLegora社が優秀な人材を採用しマーケットリーチを拡大したか(英文記事)をご覧ください。
進出先の市場で人材を確保する必要がありましたが、スウェーデン外に会社を立ち上げて時間を無駄にしたくありませんでした。幸い、他社の失敗から、法人設立が必ずしも最善の選択肢ではないと学びました。採用プロセスを速め、製品開発に注力するためにDeel EORが必要でした
—Max Junestrand氏,
Leya社CEO
関連記事:EORを活用して新規市場を試し、グローバル展開を加速する方法(英文記事)
コンプライアンスの費用
法人のコンプライアンス管理には、法規制の変更に対応するため、法務相談やその他の対策への継続的な投資が必要です。その責任は企業に明確に課せられるため、社内の専門家や外部委託した専門家の監督が必要となりますが、その費用は1時間あたり数百ドル(英文記事)、または月額で数千ドルに及ぶリテイナー契約が発生することがあります。、または月額で数千ドルに及ぶリテイナー契約が発生することがあります。EORは、クライアント企業に組み込み型のコンプライアンス管理機能と社内専門知識を提供します。Deelでは、法務の専門家を含むサポートがあり、プロアクティブなアプローチを採用しています。これにより、コンプライアンスリスクやそれに伴う罰金・法的ペナルティを軽減します。一般的に、コンプライアンスを維持する費用の約2.71倍(英文記事)ものコストが違反に伴う罰金やペナルティにかかります。
Deelの導入により、Cake社がどのように採用1件あたり3,000ドル以上のコンプライアンス費用を削減したか(英文記事)をご覧ください。
Deelを利用することで、費用対効果の高いグローバル採用を実現できます。コンプライアンス面でも安心で、米国の雇用に関する法律の複雑さにおいて特に信頼できます
—Charlie Ross氏,
Cake社最高執行責任者(COO)
関連記事:コンプライアンスに関する3つの戦略で変化する規制に先手を打つ(英文記事)
管理費および運営費
新しい従業員をサポートするためには、人事、財務、コンプライアンス、監査、法務の各チームが必要になります。
自社で法人を設立する場合、給与計算、人事、従業員福利厚生などを担当する専任スタッフを採用し、育成することで、内部チームを構築できます。この方法を選ぶと、人事や給与計算プロセスを直接管理することが可能になりますが、チームの育成に時間とリソースを投資する責任も伴います。
このようなチームを自社で編成・管理することは、かなりのコストが必要になる可能性があります。例えば、カナダでは従業員数が500人未満の企業が、1人あたり平均1,289カナダドルを人事関連の費用として支出(英文記事)しており、これは経理スタッフを含まない金額です。従業員300人のチームの場合、その費用は386,700カナダドルに達します。
一方で、これらの業務を現地の社労士事務所や給与計算プロバイダーに外部委託する選択肢もあります。この方法は時間の節約にはなりますが、各地域に新たな法人を設立するたびに新しいプロバイダーを見つける必要があるため、追加のリソースや投資が求められます。
グローバルEORと提携することで、採用人数を抑え、既存のチームにかかる管理負担を軽減できます。また、複数のHRや給与システムを管理する必要がなくなり、効率的に事業を拡大することが可能になります。
Clara社がDeelのサポートにより、どのように経費を増やすことなく事業を拡大したか(英文記事)をご覧ください。
Deelを利用すれば、人材がどこにいても採用できます。同時に、会社は成長しても運営費は変わらないため、コストを削減できます
—Carolina Astaiza氏,
Clara社グローバル人事ディレクター
関連記事:コストを意識するCFO向け - 国際事業運営における4つの隠れたコスト(英文記事)
柔軟性と拡張性
EORソリューションは、企業に最大限の柔軟性を提供します。法人設立の負担を伴わずにグローバルな事業拡大、新規市場のテストや参入を実現できます。
EORを利用することで、迅速なセットアップが可能になり、企業は法的および行政手続きによる遅延や影響を受けることなく本来の業務に集中することが可能になります。例えば、英国で従業員を雇用するために法人を設立する場合、通常1か月程の時間が必要になりますが、DeelのEORを利用すれば2日で雇用を開始することができます。
Deelはオールインワンプラットフォームとして、企業のあらゆる成長段階をサポートします。EORモデルを活用して従業員を雇用したり、インディペンデント・コントラクターを採用したり、法人を設立してグローバル給与を運用したりと、すべてを1つのプラットフォーム上で管理することが可能です。
例えばフランスを例に挙げてみましょう。フランスに法人を設立する際には、雇用する従業員に対して一生涯にわたり年金を支払う義務が生じます。これは非常に大きな負担となります。一方で、EORは、法人設立をする前に新しい市場をテストし、その市場が成功するかを確認してから法人設立に投資するという選択肢を提供することが可能になります
—Steve Hoffman氏,
Deelシニア戦略的パートナーシップマネージャー
関連記事:EORサービスで業務の柔軟性を維持する方法(英文記事)
撤退費用
法人を撤退する際には、長期にわたる法的手続きや財務的な影響が伴うため、撤退戦略は長期的な計画において重要な要素となります。例えば、英国にて法人を撤退する場合、準備作業を除いても最低3か月は必要です。
法人を解散する際の正確なコストは、さまざまな要因によって異なります。既存契約の期間、解散までの手続き方法、未払い債務や負債、従業員の処遇、借金や未払金の状況、株主またはメンバー構造などの要素が総合的にコストに影響を与えます。
一方で、EORの契約を終了する場合は、より簡単でスムーズです。EORを利用することで、法的な複雑さが軽減され、撤退コストも比較的低く抑えられる可能性があります。さらにDeelを利用すれば、プロバイダーを変更することなく、EORから他のサービスへの移行(英文記事)をスムーズに行うことができます。
リスクマネジメント
法人を設立する場合、コンプライアンスや法的リスクの管理責任が自社に課されます。これには、リスク管理戦略の策定や、現地および国際規制に関する深い理解が必要です。
EORを利用して優秀な人材を雇用する場合、EORが従業員の法的な雇用主となり、企業は日々の業務管理責任を引き続き担います。この共有モデルにより、リスクが分散され、企業が法的および規制の複雑な状況を単独で対処する負担が軽減されます。
Clara社ではどのようにDeelのEORで毎月数千ドルを節約しているか
Clara社は、法人向けクレジットカード、決済ソリューション、デジタル経費管理プラットフォームを通じて、事業経費の管理を簡素化しています。Clara社は、パンデミック中のバーチャルかつリモートワーク環境で設立されました。創業当初から「優秀な人材は場所に縛られない」という信念を持っており、その柔軟性を保ちながら、複雑な手続きなしで実現できるソリューションを必要としていました。
Deelを活用することで、Clara社は大規模なコスト削減の可能性を実現しました。Clara社のグローバル人事ディレクターであるCarolina Astaiza氏は、次のように説明しています。
「グローバル給与を管理するには、最低でも各国ごとに1つのソフトウェアと1人の協力者が必要で、平均すると月額約2,000米ドルのコストがかかります。しかし、Deelを利用することで、追加コストなしで人材を採用できるため、スケールメリットをもたらしてくれます。さらに、この2,000米ドルは固定費ではなく、事業が拡大するにつれて金額も増加します」
Deelを利用することで、Clara社の運営コストは事業が成長しても変わらず、急激な費用増は発生しません。
継続的なグローバル給与管理の費用
海外法人を設立した後も、新しい従業員を雇用し、グローバルな人材を拡大するにつれて、追加の継続的なコストを負担する必要があります。以下は、英国の企業が直面する可能性のあるコストの推定例です。
| コストの内容 | 最低 (法人) | 最高 (法人) | 最低 (EOR) | 最高 (EOR) |
|---|---|---|---|---|
| 法人税 | 29.05% | 29.05% | $0 | $0 |
| 各国で給与管理者を雇用し福利厚生を管理するためのコスト | $50,000 (¥7,500,000) | $50,000 (¥7,500,000) | $0 | $0 |
| 雇用保険料(保険、年金、社会保障など) | 13.00% | 13.00% | 13.00% | 13.00% |
| 取締役/管理職の代表権 | $1,000 (¥150,000) | $3,000 (¥450,000) | $0 | $0 |
| 健康診断 | $0 | $0 | $0 | $0 |
| 郵送先住所 | $1,000 (¥150,000) | $3,000 (¥450,000) | $0 | $0 |
| 従業員の退職手続き | $3,000 (¥450,000) | $6,000 (¥900,000) | $0 | $0 |
| トレーニング:健康と安全について | $0 | $0 | $0 | $0 |
| 従業員の入社手続き | $1,000 (¥150,000) | $3,000 (¥450,000) | $0 | $0 |
| 従業員の給与支払いは、現地の法律を遵守するために期限内に行われます | $0 | $0 | $0 | $0 |
| EOR年間サービス料金(従業員1人あたり) | $0 | $0 | $7,188 (¥1,078,200) | $7,188 (¥1,078,200) |
| 年間の総給与管理費用 | $56,000 (¥8,400,000) | $65,000 (¥9,750,000) | $7,188 (¥1,078,200) | $7,188 (¥1,078,200) |
海外法人を設立する場合の推定費用は合計で78,000ドル(約1,170万円)から128,000ドル(約1,920万円)の範囲となる一方、EORを利用する場合の推定費用は7,188ドル(約1,078,200円)です。
EasyBroker社がDeelを利用して人材を採用することにより手数料を52%削減した方法
米国企業であるEasyBroker社は、メキシコでの採用にアウトソーシングサービスを利用していましたが、2020年に施行された雇用法により、このプロセスがより困難になりました。
グロ-バル採用、入社手続き、退職手続き、給与支払いなどにかかる長時間かつ面倒で官僚的なプロセスを経験した後、彼らは法的でグローバルな解決策を探すことを決定しました。
「以前は新しいチームメンバーの入社手続きに2週間かかっていましたが、Deelを利用することで、そのプロセスが2時間以内に完了するようになりました。給与計算プロセスも、以前は3~4日かかっていましたが、Deelでは10分で完了します。さらに、ボーナスもワンクリックでアップロードできます。このプラットフォームは採用と支払いの両方において使いやすく、コストパフォーマンスの高さも魅力的でした」と、オペレーションおよび人事コーディネーターのRodríguez León氏は述べています。
Deelの使いやすいプラットフォームを活用することで、EasyBroker社はプロセスを簡略化し、手数料を52%削減、入社手続きの時間を50%短縮しました。
法人かEORか:Deelならどちらも可能です
新規市場に参入し、世界中の優秀な人材をスムーズに獲得することを目指すなら、Deelが最適です。Deelは、市場におけるグローバル採用および事業拡大のための最も包括的なソリューションを提供しています。
Deelを利用することで、世界中で従業員を採用し、支払い、管理することを1つのプラットフォームで行うことができます。110か国以上で事業を展開するDeelのEORモデルでは、以下をお客様に提供し、シンプルな海外展開をサポートします。
- 現地の給与サービス、福利厚生管理、税務、コンプライアンスの対応
- それぞれの市場に合わせた競争力のある福利厚生パッケージ
- 現地のHRおよび法務専門家によるサポート
- HRや財務などに対応した20以上の統合機能
EORモデルから自社法人設立に移行する(英文記事)際、Deelは法人設立サービスやグローバル給与サービスを通じて引き続きサポートを提供することが可能です。
EORモデルを一部の地域で利用し、他の地域ではグローバル給与サービスを活用するなど、必要に応じて複数のDeelサービスを柔軟に組み合わせることができます。また、独立したコントラクターの採用にも対応しています。
選択肢についてエキスパートと話し合うには、今すぐ30分のデモを予約してください。
Deel EORを活用して、スムーズなグローバル展開を目指しましょう。














